三叉神経痛

三叉神経痛の症状や治療について、わかりやすく解説しています。

三叉神経とは

三叉神経は主に顔面の知覚を伝える神経です。
よく顔面神経痛と言われることがありますが、顔面神経は殆どが運動神経なので、これによる痛みが出現することは無く、三叉神経痛を指している事が多い様です。

三叉神経は脳から頭蓋骨の奥を通って顔に広がっています。

なお、この図で白いところ、特に後頭部の知覚は、実は脳神経では無く頸椎からの神経が支配しています。
頭痛と頸椎が関連するのはこれが理由なのです。

三叉神経痛の原因と治療

三叉神経痛の原因として多いのは、体にみられる帯状疱疹とおなじヘルペスウイルスと、頭蓋骨の奥で神経に動脈に当たっている事から出現する血管性とがあります。

血管性三叉神経痛で、内服薬では十分に痛みが取れない場合は手術治療やガンマナイフ等の外科的治療が勧められることが多くなります。

ヘルペスウイルス等による三叉神経痛の場合だと、痛みの範囲にもよりますが、内服治療や神経ブロック等が行われます。

三叉神経の神経細胞は顔の奥、頭蓋骨のトンネルの中にあるので、体の神経のように比較的手軽に神経根ブロックを行うのが困難な場合が多く、また骨のトンネルという硬くて狭い空間にあるので血流の改善が難しいことから、神経自体を穿刺して、熱凝固を行うような治療とならざるを得ない場合もあります。

この場合痛みは取れますが、顔の一部や舌などがしびれてしまう場合もあります。

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